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メリダのタバコオヤジ

2007/11/29

カンクンまでもう少し。
メリダまでやってきた。
ここは今までのメキシコのどの都市とも違って感じた。
町は大して大きくない。
しかし、田舎ではない。
コロニアル都市も残ってるけど、
コンビニや銀行もあり、発展もしている。
3、4日しかいなかったけど、もう少しいても良かったな。

メリダでは週末は中心部の公園前の道路で、
音楽をやっているというので、行ってきた。
ここでも、老若男女が気持ちよく踊っている。
メキシコに来て、
よく昼過ぎの明るい時間からやっているパーティを見るけど、
老男女の方がたくさんいて、踊っている。
若者は踊らないで見ていることが多いと思う。
若者は夜中にクラブやバーへ行って、
レゲトンや激しいサルサを踊る方が面白いんだろうな。

それでも、人が溢れかえって、
見てる人も踊ってる人も楽しそうだ。
オレも踊るとまではいかないけど、体を自然とゆらしながら、
いろんな人を観察する。

踊りのスイッチが入ってしまって、やたら激しく踊る人。
夫婦で長年踊り続けたステップでのんびり踊る人。
あまりの奇妙な踊りでパートナーが見つからない人。
かなり余裕のある自然体で踊り、
次々とパートナーを変えながらエンジョイする人。



その中でオレ好みのステップを踏んでいる人を発見した!!
オレが好きなのは、音楽にも無理に合わせようとせず、
ステップが微妙にずれているぐらいの踊り。
とにかく自分自身がエンジョイすることを
一番大切にしているような踊り。
これはどんなジャンルで踊っていても一緒なんじゃないかなと思う。

そのおっさんは60位で、
一昔前にテレビに出ていたくしゃおじさんに似ている。
踊りもところどころくしゃくしゃしている、
とっても粋だ。
しばらくすると、そのおっさん、
タバコをピョコっと口から出した。
と思ったら、ピョコっと口にしまった。
タバコまで踊ってる。

リズムに合わせてタバコを出し入れする。
オレが好きな漫画、「山口六平太」も
タバコをパクッと出し入れできるけど
(彼も踊ったらかなりいい踊りをすると思う。)、
実物で出来る人は初めて見た。
感心して見とれていると、
新しいタバコに取り代えて、またピョコピョコする。
しかし油断したのか、タバコが長すぎたのか失敗。
熱がっている姿を見て、本当に心から笑ってしまった。

今日からはあのあっさんが踊りの師匠。
タバコピョコピョコ技もいつか見につける。
師匠の何がすごいかというと、
自分が踊りを限りなく楽しんで(愛しての方が適切かな。)、
一緒にいる人も楽しませてくれる。


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