大きくする 標準 小さくする

マリアッチ

2007/09/30

マリアッチとはメキシコ北部の音楽隊で、
10人位で、路上で音楽を演奏しながら生計を立てている人たち。
ということしか知らなかったが、メキシコに来たら、
路上で演奏するというのに惹かれて、是非見てみようと思っていた。

メキシコに着いてから、
1人や2、3人がギターなんかを持って、
町を歩いているのは良く見かけたけど、
少し想像していたのとは違う。
おそらく、そういう人たちも大きいくくりではマリアッチと呼ばれているようだ。

メキシコに着いて少しのんびりしてきたので、
マリアッチで有名なガリバルディ広場というところに、マリアッチを見に行く。
そこにはたくさんの派手な衣装と帽子をかぶったマリアッチ達がいた。
そして、マリアッチ達の演奏を聞きにたくさんの人達が来てた。
さらに、有名な歴代のマリアッチだと思われる銅像も何人かいた。
ここでは、演奏をして欲しかったら、
マリアッチの代表の人に金額を交渉して、曲をリクエストする。
大体1曲500円から1000円位だったかな。
大概、何人かで来ているので、ワリカンするとそれほど高くはない。
ここのマリアッチにも種類があって、3人、6人、10人位の3種類位いた。
もちろん、公園で歌っているのでお金を払わなくても、いたるところで演奏は聞ける。
実はこの公園には4、5回行った。
お金を使わなくても、演奏が聞けて、人もいるし面白いからだ。
ビールを飲みながら、演奏が始まると見に行き、
さらに演奏が上手いグループがあるとそっちに移動する。
マリアッチのハシゴ。



1度、メキシコ人のアルフレッドと行った時に、彼が1つの曲を教えてくれた。
「マリアッチ・ロコ」。
良く聞いているとその曲は公園の中でも一番演奏される頻度が高いみたい。
マリアッチ・ロコ、日本語だとマリアッチバカかな。
演奏に加えて、軽快なリズムに合わせて、マリアッチ達が踊ってくれる。
とてもコミカルで明るい曲。
この曲がとても気に入って、これが演奏されるとうれしくて、必ず聞きにいった。
たまにはお金を払って演奏してもらうときもある。
その時はマリアッチ・ロコを頼む。
曲を頼んでくれた人を囲むように歌っているせいか、
横で聞いているのと正面で聞いているのでは、全く聞こえ方が違うんだ。
そして、目の前で歌われると本当に自分のために歌ってもらっている気がする。
もう、すっかりマリアッチバカ。



その他にも良い曲がたくさんあるらしく、
アルフレッドは色々な曲がかかる度に意味を教えてくれた。
愛の曲、別れの曲、祝いの曲。。。
曲を頼むときに色々な感情をマリアッチに託して相手に伝える。
とてもシャレてると感じた。

印象に残っている光景がある。
この公園は大きい道路に面しているところがあって、
多くの人がそこから車で帰っていく。
夜が更けてくると、
そこでは車に乗り込むその時まで、
演奏をするマリアッチ達がたくさんいる。
大体かかっているのはムーディーな静かなメロディーで、
別れの曲なんかが多い感じ。
実際にしばらくの会えないというような人達は泣いている人もいる。
カップル達は最後の曲を名残り惜しんでゆっくり踊る。
マリアッチはそんなメキシコ人のために毎日歌う。



トラックバック一覧

コメント


いいねー。こういうの。

Posted by かとけん at 2007/09/30 08:26:52+09 PASS:

僕にもたまにはロマンティックな夜があるんですよー

Posted by エツ at 2007/10/26 08:36:10+09 PASS:
名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード: