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フェリー乗り場

2007/03/09


イタリアのアンコナでのフェリー乗り場でのこと。
出発まで4時間ほどあるので、
乗り場をブラブラしていた。

するとおっさんが話しかけてきて、
「パニーニが買いたいんだけど、
1ユーロ足りないんだ、1ユーロくれ」
と言う。

オレが1ユーロあげる理由もないし、
パニーニ買うのを我慢すればいいだけだと思った。
しかしおっさんは当然のように、
お前のせいでパニーニが買えないんだから、
早く1ユーロよこせという風にせびってくる。
あまりのふてぶてしさに1ユーロあげてしまった。
あういう風な態度でこられると、
そうだった!!
1ユーロあげなきゃと思えてくるから不思議だ。



あと、
この町にはカフェに「run money」という、
しょぼいスロットゲームがあった。
(実際にはこの町だけではなくて、
  ギリシャのアテネでも更にしょぼい機械を見たけど。
  そこでも毎日同じ人間がゲームしてた。)
客がふらっとカフェに入ってきて、
コーヒー飲みながら、
毎日の習慣のようにこのゲームをやりだす。
このゲームは実際のお金を入れて、
レートを巧みにコントロールして、
お金を増やすというもの。
やってみると結構難しくて、
あっという間に3ユーロなくなった。

フェリー乗り場のカフェでこのゲームの達人を見た。
3時間くらいやって、100ユーロくらい稼いでたんじゃないかな。
大きなチャンスが来ると、
「ほら来たぞ」という風ににっこりこっちに振り返る。

コツはスロットの良い目が出るタイミングに、
どれだけ高くベットするかのように見えた。
日本ではパチンコ屋があって、
かけ金も稼ぐ額も相当なものだけど、
普通のカフェにそんな機械が置いてあるのも、
変わっていると思った。
3時間もやってるほうもやってるほうだけど、
見てる自分も相当ヒマだなと思った。
隣ではお前のおかげでパニーニが買えたよと手を振って、
例のおっさんもボーっとゲームの行方を見守っていた。


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